白井 圭 (しらい けい)
トリニダード・トバゴ共和国生まれ。ソリスト、室内楽奏者、ゲストコンサートマスター、 また指揮者として幅広く活動している。 神戸市室内合奏団コンサートマスターを経て、2020年4月より2023年3月まで務めたNHK交響楽団ゲスト・コンサートマスターとしては、世界的な指揮者達から全幅の信頼を得ると同時に各方面より絶賛された。 東京藝術大学卒業後、文化庁の奨学生としてウィーン国立音楽演劇大学に留学。その間、徳永二男、大谷康子、田中千香士、堀正文、ゴールドベルク山根美代子、ヨハネス・ マイスルの各氏に師事。

日本音楽コンクール第2位及び増沢賞(2001)、ARDミュンヘン国際音楽コンクール第2位 及び聴衆賞(2009)、 ハイドン国際室内楽コンクール第1位及び聴衆賞(2015)など、多くの受賞歴を持ち、これまでにチェコ・フィル、バイエルン放送交響楽団、新日本フィル、神戸市室内合奏団、N響、ミュンヘン室内管、ベトナム国立管など内外のオーケストラと共演。2011年9月より半年間、日本人として初めてウィーン国立歌劇場管弦楽団及びウィーン・フィルの契約団員として所属したことは、キャリアの中でも異彩を放っている。
武生国際音楽祭、東京・春・音楽祭、セイジ・オザワ松本フェスティバル、 宮崎国際音楽祭、木曽音楽祭に毎年のように参加する他、ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ、 トリオ・アコード、 ザ・プラーター・クインテット、Stefan Zweig Trioのメンバーとしても活躍。WDR交響楽団やドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、シュトゥットガルト州立歌劇場にゲスト・コンサートマスターとして招かれるほか、指揮者としては、音楽監督を務める田中千香士レボリューション・アンサンブルの「明治座クラシックコンサート」、ベトナム国立管などを指揮。2023年より 鵠沼音楽アカデミーを主宰し、後進の育成と共に、文化への理解促進、そして自己の研鑽に励んでいる。
これまでにFontecより「シューマン:ヴァイオリンとピアノのための作品集(ピアノ=伊藤 恵)」、ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲(トリオ・アコード)」を、Tacet及びCPOよりルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズのCDを、ARSよりシュテファン・ツヴァイク・トリオのCDをリリース。